2021年版ファミリー層に好かれる物件の特徴をおさえ、リフォームリノベーションを行おう
愛知県蟹江町の一級建築事務所レトロデザインです。
このコラムでは、レトロデザインが得意とする「新婚カップル、子育て世代のファミリー層に好かれる物件」についてご紹介します。
ファミリー向けの物件とは、その名の通り、家族が住む物件のことです。
基本的には、単身者は1R~、カップルは1LDK~、ファミリー層は広さや部屋数を見られる方が多いです。
この記事では、ファミリー層に好まれる物件や設備について見ていきたいと思います。
ファミリー層が好む間取りとは
ファミリー向けの物件は、60平方メートル~、間取りは2LDK以上~と言われます。
お子さんの人数にもよって変わってはきますが、プライベートを確保しつつ、ゆったりと過ごせる間取りは2DK以上となるでしょう。
しかし、単身者でも自宅で仕事をされる方や、趣味部屋が欲しいという方、ペットを飼いたいという方は、部屋数を望まれる方もいらっしゃいます。しかし、お部屋が広くなれば、その分家賃も高くなりますので、ファミリー物件にあえて住んでいる単身者は所得が高い人といえるでしょう。
ファミリー層が好む設備とは
当たり前のことですが、単身向けとは必要とする設備が異なります。
実際に住まわれる入居者様も、住まい探しをされる際、条件は必然と多くなってきます。
物件が古くなってきたから、単に家賃を安く設定すれば入居が決まる、ということではなく、治安、交通の便、防犯対策、間取り、自転車置き場、習い事との距離など様々な条件から選ばれます。
ファミリー層が選ぶ立地条件
生活環境が整っているかが大事
単身層は、駅から近いことや繁華街に近い、ビジネス街に近いことを一番に考えます。
しかし、お子さんがいるファミリー層は、スーパーが近い、病院やファミリー向けの飲食店があるかどうか、保育園や幼稚園が近い、小学校が近い、公園が近い、治安が良いか、交通量はどうか、通勤の便など生活環境を重視します。
しかし、この全ての条件にピッタリと合う場所というのはなかなか見つからないとことが多いです。そのため、何を一番優先するべきかどうか、家族の価値観はどうなのか、どうしても譲れない条件を決めて住まい探しを行います。
必ずしも駅近でなくてもいい
スーパーが近く、買い物がしやすい点を一番重視する家庭もあれば、通勤は車を使用するため、駅から離れてしまっても大丈夫だが、駐車場スペースが確保できる、または近隣に月極駐車場がある方が良いという方もいます。
とくにファミリー層は、車を複数所有している場合があります。
駅近で駐車スペースがなく、別の場所の月額駐車場を探し、契約し、家賃と別で駐車場代を負担しなければいけない。毎月の家賃と別で駐車場代がかかることは家計への大きな負担になります。それよりは駅から離れてしまっても、駐車スペースが確保しやすい、駐車場代が安くなる物件のほうが有利なこともあります。
ファミリー層に1階は意外と人気
賃貸物件の1階は人気がなさそうと思われることも多いですが、
階下への子どもの足音を気にしなくていいというメリットがあります
お子さんを抱っこし、荷物を持って、長い廊下を歩くことがツライお母さん方には、移動距離が短い1階は人気です。
ベビーカーを畳んでエレベーターに乗ったり、寝てしまったお子さんを抱えながら買い物袋を手に持ちということが毎日のお母さん方には、1階は実は人気なんです。
また、一階に小さな庭スペースがある賃貸アパートマンションであれば、ガーデニングや家庭菜園などが趣味の人には喜んで借りたいと思える魅力があります。
1階は防犯的な面で人気がなさそうと思われていますが、密かな需要がありますので、リフォームやリノベーションを検討する際は、どういった層をターゲットにしたいのかペルソナ設定と目的を明確にして工事を行うといいでしょう。
1階のリフォームリノベーションにお悩みの方はご相談ください。
和室が人気
小さいお子さんがいるご家庭には、和室が人気です。クッション性のある畳は、お子さんを寝かせたり、プレイルームとして使うことに向いています。
キッチンから和室が見える間取りであれば、料理や片付けをしながら、こどもの様子を見ることができます。
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家で過ごす時間が長いからこそ
単身者と違い、家で過ごす時間が長いファミリー層は、家に快適さを求めます。設備もチェックしましょう。
設備がそろっていれば、家賃アップも可能でしょう。
インターネット無料
入居者がインターネット回線を自分で引こうとなると、回線工事から初期費用、月々の使用料など費用が嵩みます。
しかし、入居を検討している賃貸物件がインターネット無料だとどうでしょうか。月々のインターネットの月額料金が5000円だとしても、インターネット無料は入居者にとって5000円以上の価値があり、とても魅力的なものと言えるでしょう。
特にコロナ禍でテレワークや学生向けのオンラインレッスンが話題になっています。働き方の変化もあり、需要は拡大しています。
昨今のスマホの普及率は20代ではほぼ100%に近く、スマホがあれば、インターネットは不要ですが、インターネット無料マンション=Wi-Fi付きと思われている方も多く、Wi-Fi無料はもはや定番化しています。
単身向け、ファミリー向け共に、空室対策として、賃貸物件に無料Wi-Fi設備があれば付加価値はさらに高まることでしょう。
宅配ボックス
また、インターネットの普及、共働き世帯の増加から、ネットショッピングをする人が増えています。
宅配ボックスは最近の人気設備となりますので、どういったものかご存知の方も多いと思います。
不在時に商品を宅配BOXで受け取れるというメリットがありますね。
宅配ボックスにもサイズが様々あります。郵便受けに入らない定形外、宅急便コンパクト、60サイズ、90サイズ、120サイズのダンボール、ゴルフバッグのような大型のものなど、どのサイズを設置すればいいのか悩まれるかと思います。
郵便受けに入らない宅急便コンパクトサイズや小さなゆうパックサイズのものはわざわざ再配達の手間を考えるのであれば、宅配ボックスに入れておいて欲しいものだと思います。
しかし、ゴルフバックサイズや重さがあるものは、宅配ボックスから大きい荷物を取り出し、自分で部屋に運ぶのは大変な作業です。宅配ボックスに入れられるよりは、時間指定配達で再配達をしてもらう方が便利です。
一番大きいサイズの宅配ボックスは利用者にとって逆に使い勝手が悪い不人気なものになるかもしれません。
宅配ボックスのサイズが大きくなればその分スペースも使うことになりますので、本当に必要なサイズを検討する必要がありますね。
大容量のシューズクローク
賃貸マンションで使いにくいと言われる場所、それは狭い玄関です。
特にお子さんがいらっしゃるご家庭の場合、靴が多くなります。来客の目もあり、綺麗に整頓したくても人数が増えると散らかりがちな場所です。
また、ゴルフやスキー、アウトドアなどの趣味があれば、高さがあり広い収納場所が必要になります。
広さの関係で収納の場所が取れない場合は、高さを活かすシューズクロークをご提案します。背の高さほどある玄関収納は、収納力もたっぷりあり、玄関スペースを有効に活用することができます。
人気の根強い土間スペース
小さなお子さまがいらっしゃる家庭の場合、ベビーカーや三輪車の置き場に困っている方が多くいらっしゃいます。
昔ながらの賃貸アパートマンションの場合、玄関スペースが狭くて暗いというところが多いため、明るくて広い土間つき玄関は、とても人気があります。
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エントランスに高級感を出すだけで雰囲気が変わる
賃貸アパートマンションで共用部分のエントランスは内見者が一番最初に見る箇所です。入居を検討しているアパートマンションのエントランスがしっかりとしていると入居者は安心感を感じることができます。
照明が暗かったり、床が黒ずんできたり、割れた箇所はありませんか?
エントランスの床材、壁材、タイルなどデザイン性のある高級感のある仕上がりにするだけで、雰囲気をガラリと変えることができます。
エントランスは家賃を生むものではありませんが、内装を凝ったり、マンションのロゴをおしゃな字体に変えるだけでも、エントランスの全体の雰囲気は良くなります。
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セキュリティーを高める
セキュリティーを高めることは空室対策に効果的です。オートロックや防犯カメラ
賃貸での防犯対策として一番は、エントランスのオートロックの設備でしょう。
オートロックを設置することで、入居者以外の不審者の侵入を防ぐことができます。
女性と子供だけで在宅しているとき、訪問営業が玄関先まで来られると少し怖い気持ちになりますよね。
オートロック、防犯カメラ、人感センサーライト、モニター付きインターホン、などセキュリティー対策を行いましょう。
特に駅から離れている物件の場合、人通りが少ない場所は、駐車場や駐輪場に防犯カメラを設置するとしっかりと管理していることをアピールすることができます。
まとめ
このコラムでは、ファミリー層に好まれる物件の特徴をご紹介しました。
所有する賃貸アパートマンションの入居ターゲット層がファミリー向けの間取りや立地条件であれば、ファミリー層が好む特徴を今一度見直してみましょう。
今までは、喜ばれる設備だったものが、今では当然の設備になっていることもあります。
・遠くても駐輪場や駐車場を綺麗に整備する
・1階物件の良さを見直しファミリー向けにリフォームする
・和室があっても大丈夫
・インターネット、Wi-Fi無料
・宅配ボックスの設置検討
・人数が多いファミリー向けのための大容量の玄関収納
・土間スペース
・エントランスの高級感
・エントランスのセキュリティー強化
以上のポイントを踏まえながら、空室対策のリフォームリノベーション計画を検討しましょう。
少しでもお悩みの点があれば、ご相談ください。