高収益が期待できるガレージアパート。気になる間取りやコストは人気の秘密に迫る
ガレージが付いているガレージアパートが高収益が期待できると非常に人気です。賃貸の数が少ないことから常に問い合わせがあるほどです。
ガレージには、単純な車庫があるだけでなく、エアコンなどの設備が整えられています。ガレージアパートは何故人気が高いのでしょうか。気になる人気の秘密を見ていきましょう。
増加しつつあるガレージアパートとは
ガレージアパートは、1F 部分を車庫として利用することもできるビルトインガレージ付き賃貸アパートです。
ガレージアパートは、1Fのほとんどが車庫となっているだけでなく、設備もある程度そろっていることから、趣味の部屋や愛車と一緒に過ごすリビングとして使うこともできます。
そのため、車庫というよりは、愛車とリビングのような感覚で、趣味のバイク、自転車、車いじりをして、一緒に時間を過ごすことができます。
普通の賃貸とは、その仕様がかなり異なるため、ガレージアパートは一定の人気があり、ガレージがついているというだけで他のアパートと差別化することが可能です。
また、ガレージアパートのガレージは、シャッターなども完備しており、セキュリティも優れていることが特徴的です。
ガレージアパートは車が必要な地域で非常に需要が高い
ガレージアパートは、車庫付きのアパートなので、車を保有している方向けのアパートです。
常に駐車スペースが空いている地方よりも、駐車場不足に悩む駅近や、都市部で非常に需要が高いでしょう。
また、ガレージアパートは、シャッター付きのため、屋根なし駐車場よりシャッター付きの車庫付きのアパートに愛車をとめたいという車が趣味の層の方にも需要があります。
ある程度人口の多い都市では、車の駐車スペースが不足し、借りることさえ難しいことも少なくありません。
仮に、入居者が車を1台所有し、駐車場なしのアパートに住む場合、『月極め駐車場を探す』『月極め駐車場を契約』『駐車場代を支払う』という手続きが必要です。
アパートのすぐ近くに駐車場の空きがあればベストですが、借りれるという保証もありません。空きがなければ、遠くの駐車場を借りることになってしまいます。
しかし、入居者からすれば、アパートそのものに車を格納できるスペースがあれば、余計なコストを支払うことなく、車を保有し続けることが可能です。
車を所有し、駐車場付きの賃貸を探している方には、ガレージアパートは賃貸不況知らずの物件に間違いないでしょう。
ガレージアパートは外構費を抑えることができる
ガレージアパートを建築する場合、外構を整える必要がないため、外構費用を抑えることができます。
道路に面しているアパートであれば、そのまま車を格納することが可能です。
女性向けの賃貸物件の場合、優しいカラーの色使いや、品位のあるエントランスが好まれます。目に触れる場所はグリーンなどのガーデンスペースにすることで高級感を出すことができます。
しかし、車好きの集まるガレージアパートは、ターゲットは男性になります。おしゃれで可愛いよりも、カッコよさや無機質なコンクリート調の方が好まれるでしょう。
ガレージアパートは、木造ではなく、鉄骨で建造することが多いため、オーナーからしてみれば、最初の建築費がある程度かかったとしても、地域性さえ合っていれば、費用を回収することは難しくないでしょう。
加えて、新しく建設する場合であっても、車が絶対に必要な地域には、常にニーズがあり、不況時でも安定性があるといえるでしょう。
ガレージハウスの間取りは?居住スペースは?
ガレージアパートは1Fがガレージや玄関などになり、2Fは住むスペースとなっているところが多いです。
2Fは、1LDKなどある程度の大きさを確保することができ、多様な暮らしに対応することができるため、単身者からファミリー層まで幅広いターゲット層にニーズがあります。
ガレージアパートのメリットは、
・車やバイクを雨風から守れる(錆の防止)
・ガレージ部分を有効に活用し、荷物を濡らすことなく運べる
・歩く距離がほとんどない
・車を車庫に止めるため、セキュリティを担保でき、車のいたずらから守ることができる
・近隣に駐車場を借りる必要がないため、維持費が軽減される
などがあります。特に、車のいたずらなどが心配な地域であれば、セキュリティと車の保護に関しては、ガレージアパートならではの特徴です。
また、車庫内に必要な道具を置くこともできるため、車やバイクいじりが趣味の方には、ガレージをリビングとして活用するなど、『趣味を楽しめる家』でもあるのです。
ガレージアパートは通常の賃貸物件よりも節税効果がある
車庫付きのガレージアパートというと、税金が高くなりそうなイメージですが、実はガレージがある分、固定資産税が安くなる場合があります。
車1台程度の駐車スペースであれば、3~4坪あれば作ることは可能です。建物の延床面積のうち、ガレージを1/5未満であれば、床面積に含まれないため、固定資産税分が安くなるわけです。
特に、土地の値段が高い都市部ではメリットがあるのではないでしょうか。都市部は土地の値段が高い上に、毎月の駐車場代の維持費も高額になりがちです。
都市部で狭小住宅を建てる場合、固定資産税が低減でき、別途借りなければいけない駐車場代が節約できるという面では、ガレージアパートは面白みがある建築方法でしょう。
ガレージに窓を作り、普通の部屋のような作りにしてしまうと課税対象になってしまうこともあります。地方自治体によっても変わってくるため、計画の際には、建築士にしっかり相談するようにしてください。
ガレージアパートのコスト
しかしながら、ガレージアパートのコストは、決して低いものではありません。
家の中に車を入れる構造になるため、耐震性を確保する必要があり、木造ではなく、鉄骨で建造することが多いからです。
そのため、建造するにあたってもある程度の費用が掛かります。
しかし、賃貸物件として提供する場合、他にはない特別なメリットがあるため、建設費用をある程度考慮した賃料にすることが可能です。
また、大家さん側からすれば、
・通常の賃貸物件よりも節税効果がある
・アクセスが悪くても建設できる
などのメリットがあるため、立地よりも設備や建物に対してコストを割くことが可能です。
居住者の立場では、賃料がある程度高くなる可能性もあるものの、子供を遊ばせるスペースを確保できたり、バイクや車をおけるスペースでバーベキューなどのレジャーな趣味を楽しむことも可能です。
同様に、アパートだけでなくガレージハウスも需要があります。
木造で建設することは不可能であるものの(対応している会社もあります)、それを補うセキュリティ性の高さやバイクや車を風雨に晒すこともないといった点が評価されているといえるでしょう。
加えて、ガレージアパートは、車やバイクを所有している人が借りるため、駅から遠くても賃貸物件として成り立ちます。
通常の賃貸物件では、駅からの近さは賃貸物件の料金にも影響がありますが、ガレージアパートの場合は駅からの近さは関係なく賃料を設定することが可能です。
地方など、ある程度の土地がある場所では、居住スペースと別に、駐車スペースであるガレージを作ることが可能ですが、都心部など土地の広さが限られてくる場所では、ガレージ付アパートが建てられることも多いです。
ガレージアパートは評価が下がりにくい
建物は建築年数によって評価額が下がっていきます。経営を続けていくためには、修繕が必ず必要となるでしょう。
ガレージアパートの場合、そういった特性を持っている建物が周りにいない限り評価額が下がりにくいといえます。
また、車やバイクを購入する人々は、社会的ステータスや信用性に優れていることが多く、賃料を支払わないといったトラブルも少ないといった傾向をもっています。
そのため、ガレージアパートはどういった人々に向けた商品であるのかを理解し、通常の賃貸物件とは運用方法が異なってくることに気をつけながら経営を行っていきましょう。
まとめ
ガレージアパートが人気の高い理由は、
・車やバイクを雨風から守れる(錆の防止)
・ガレージ部分を有効に活用し、荷物を濡らすことなく運べる
・歩く距離がほとんどない
・車を車庫に止めるため、セキュリティを担保でき、車のいたずらから守ることができる
・近隣に駐車場を借りる必要がないため、維持費が軽減される
といった点です。
意外に見落としがちなのが、小さなお子さんがいらっしゃる家庭と駐車場の距離。
小さなお子さんがいらっしゃる家庭では、真夜中にお子さんの体調が悪くなり、救急病院にいくこともあるでしょう。
お子さんが車の中で寝てしまった場合にも、子供を抱き下ろして、荷物を肩にかけ、徒歩数分歩く。お子さんが二人の場合は途方にくれてしまいますよね。
ガレージアパートは、車好きの単身者向けかと思われがちですが、意外とファミリー層からも高いニーズがあります。
地域性や、居住者のニーズを把握したうえで、ガレージアパートを建設し、集客していきましょう。