コラム 2020.02.07

節税しながら賃貸アパートマンションの将来の修繕費を積立てる方法

節税しながら賃貸アパートマンションの将来の修繕費を積立てる方法

賃貸アパート・マンションは外壁塗装や屋根防水、お部屋のリフォームなど定期的に修繕費がかかります。

外壁塗装や屋根防水工事などは建物の大きさによって数百万円規模のお金が必要です
なかなかすぐに用意できるお金ではありません。
できれば計画的に積み立てておきたいものですよね。

しかし積立金は経費にはなりません!!

毎年の家賃収入から税金を引き、残ったお金の中から積み立てなければなりません。

使う目的が修繕費でも、積立てるために毎年税金を払わなければないなんてもったいないですよね。

 

実はその積立金を毎年の経費として計上しながら積み立てていく方法があります。
すでに知っている大家さんは実践している、だれでもできる簡単な方法です

大規模修繕とは、どんな修理があるの?

賃貸アパートマンションの建物は、定期的に修繕して、建物の健全性を維持していかなくてはなりません。
賃貸アパート・マンションの修繕工事とは、何を行う必要があるのかをまずは把握し、理解しておく必要があります。

 

まずは、外壁塗装です。外壁がタイルならばタイルの補修が必要になるでしょう。

そして、屋根やバルコニーの防水工事。劣化の状況によっては、費用がかかります。

エレベーターがあれば、エレベーターの定期点検や部品取替え、エレベーターのモーターや制御装置、人が乗る籠の取替も必要な時がきます。

高架水槽の点検、ポンプの点検修理、水道管、排水管、ガス管の取替時期も必要な場合があります。

加えて、共用廊下の床や階段も傷んできます。
建物ではありませんが、駐車場があればアスファルト舗装も修繕が必要でしょう。

簡単にあげただけでもこれだけの項目があります。

 

 

 

修繕時期を事前に知る長期修繕計画とは

建物を新築したての時は、気にもしないと思いますが、築年数が10年を超えたあたりから、ちょこちょこ修理が発生してきます。

これをその都度悪くなったたびに急いで行っていたのでは、気が気じゃありませんよね。

実はこれらの修繕工事は、建物の新築段階でいつ、どのような工事で、いくらくらいかかるか、事前に知っておくことができます。

これを建物の長期修繕計画と言います。

 

工事金額は、その時の物価によって違いは出てきますが、目安として金額を知っておくことは大切です。

一時的に大きな支出が出ることは、ある程度仕方ありません。しかしそれを事前に知っているのと知っていないのとでは、気分的にも大きな違いがあります。

そして修理に対応できるだけのお金を確保しておきたいところです。

そのためにも長期修繕計画があると安心です。

節税しながら修繕費の積立てができる『経営セーフティー共済』

経営セーフティーネットとは、中小企業基盤整備機構が行っている、会社の取引先が突然倒産、商品を売った代金を改修できなかったり、仕事がなくなり連鎖倒産や経営難に陥ることを防ぐための制度です。

 

『経営セーフティ共済』とは、正式名称ではなく、呼び名であり、正式名称は、“中小企業倒産防止共済制度”という名前です。

 

 

経営セーフティ共済とはどのような制度?

毎月一定の金額を掛金として積立ていき、取引先が倒産するなど、もしもの時にその掛金の最高10倍まで、無担保、無保証で借入ができるという制度です。

 

掛金は、損金または必要経費に算入できる税制優遇も受けられます。

ここがポイントです。
本当に重要なので3回書きます。

掛金は、必要経費に算入でき、税制優遇も受けられます。

掛金は、必要経費に算入でき、税制優遇も受けられます。
掛金は、必要経費に算入でき、税制優遇も受けられます。

 

これを読んで、みなさんピン!と来たと思います。

月々の積立金が、税引き後の利益から積み立てるのでなく、必要経費に算入できる
節税をしながら、修繕費を積み立てることが可能です。

 

月々の掛金は、5千円から20万円で任意で選択することができます。
20万円の掛金の場合年間240万円が必要経費に算入できるのです。

掛金総額は800万円、それ以上は積み立てることができません。

 

いい事ばかりに見える経営セーフティーネットですが、最大のデメリットは解約時に全額が利益として課税されてしまうことです。

 

そこで、今回の本題につながります

解約する時はいつか、そう建物修繕費用が必要な時です。

解約してたお金を使って、建物修繕の経費に計上するのです。

修繕の内容によっては、一括で経費計上できず原価償却しなければならないこともあります。

それでも大幅な節税になるのは間違いありません。

 

修繕をするときと解約のタイミングを上手に合わせることで、節税をしながら将来必要な修繕費を積み立てていく事が出来ます。

今回紹介した、経営セーフティーネットを詳しく知りたい方は
中小企業基盤整備機構のホームページをご覧ください。

 

 

経営セーフティー共済で節税する方法まとめ

「経営セーフティー共済」をつかった修繕費の積み立て、まだ使っていない方は是非おすすめします。

賃貸経営は息の長い経営です。将来必ずやってくる修繕工事のために、必要なお金を積み立てておくことは、更なる安心経営につながります。

 

お問合せ・お見積りは無料です

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個別相談も承っています。現地を見てほしい、という場合は個別でお受けいたしますので、ご相談くださいませ。

 

 

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