コラム 2020.01.16

家賃滞納におけるベストなトラブル対応とは②

家賃滞納におけるベストなトラブル対応とは②

賃貸アパートマンションの家賃滞納は、賃貸経営に非常に大きなダメージを与えるものです。仮に五室ほどのアパートなどであれば、一室でそういった事態が起きただけでも、月の買収金額が代わってきてしまいます。ここでは家賃滞納に対する対応策を解説していきます。

 

1.賃貸アパートマンションの家賃滞納は確認不足から始まる

家賃滞納に関して、オーナー側には責任はありません。

 

入居者が

・支払いを忘れてしまった

・病気などによって入院してしまった

・支払える経済力がない

といった状況になっていることがあります。こういった場合、定期的に入金を確認することによって支払われているかどうかを調べることが可能です。加えて、入金がなかった場合、管理会社からオーナーに対して連絡が来る体制を築いておくことも重要だといえるでしょう。

 

 

ちなみに、家賃滞納は、オーナーの利益だけではなく管理会社の利益にも大きくマイナスの影響を及ぼすものです。そのため、家賃滞納を引き起こした入居者に対して連絡を取りどういった事情なのかを把握する必要があります。

 

また、期限を決めて支払うといった方法も支払い約定書などの書類を作成し、法的な意味を持つものにしましょう。仮に、この場合でも対応できなければ法的措置を検討する必要もあります。

 

2.賃貸アパートマンションの家賃滞納のトラブルは内容証明から

簡潔にいえば、家賃の不払いを起こした入居者に対しては、賃貸契約を解除することを前提に考えていいでしょう。悪意をもって支払わないといった入居者の場合は、契約内容に沿って対処する必要があります。

 

また、内容証明を使用する場合、契約行為に対して違反があったことを相手に説明する意味を持ちます。そのため、内容証明を無視した家賃の不払いが続くようであれば、契約を解除することが可能です。

 

裁判にまで発展するケースが想定されるものの、実際には交渉によって裁判にまで発展せず退去するパターンがほとんどです。この場合、家賃のことが気になるものの、退去の交渉を優先することが目的となります。

 

支払われていない家賃は、分割などでも納めることが可能であるものの、家賃滞納を行った入居者がその物件に住み続けること自体が大きな問題です。そのため、賃貸物件に対して内容証明が送られるほど不払いの状態を続ける入居者は退去させる方針を固めておきましょう。

 

家賃滞納は、契約行為に対する違反にあたります。そのうえで、入居者がどういった状況なのかを把握したうえで対処していくと良いでしょう。単純に、支払い忘れたといった場合であれば、何ヶ月も家賃を支払わない状態となることはありません。

 

何ヶ月も家賃を支払わないということは、家賃を支払う気がないとみなして考える必要があるといえます。法的手段は最終的な手段ではあるものの、家賃滞納が起きた場合にスムーズに動けるような体制を作っておきましょう。

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