その①高付加価値で安定した賃貸経営を行おう
賃貸物件は、充実した設備を整えることによって入居率のアップを狙うことができます。それも入居者にとっては1つの付加価値です。そのうえで、住宅には高付加価値仕様というものがあります。
では、高付加価値仕様とはどういったものなのでしょうか。
1.高付加価値仕様とは
居住者に対して快適さなどを提供したうえで、メンテナンスなどの費用を軽減するものを高付加価値仕様と呼びます。
例えば、
・間取りに関して防音を意識した作りにする
・材質を防音素材とする
・ガラスについても騒音を通しにくい仕様にする
などの工夫が挙げられます。
人が住む場所は、賃貸物件かどうかに関わらず快適さが要求されるものだといえるでしょう。隣の部屋の声が聞こえる、外からの騒音が聞こえるなどは苦情となる可能性が非常に高くて長い目で見れば建物に評判を著しく落とす原因となります。
こういった細かい配慮が高付加価値仕様の考え方です。このように工夫しても経年劣化は訪れます。しかし、最初からある程度の材質や材料にこだわって賃貸物件の運営を開始した場合、大きくダメージを受けにくい状態を作ることが可能です。
加えていえば、初期のコストは多くの人は避けたがります。しかし、建物の設備などに関しては、コストを掛けないことによつて将来的に経済的に大きな損失を受けることも。
例えば、階段や廊下などは、雨風を基本的には防止した方が塗装や排水設備も長持ちします。掛けられるコストには限度があるものの、入居者に対する配慮だけでなく、建物がどうすれば長持ちするのかを考慮する必要があるといえるでしょう。
また、建物の1階に関しては、2階からの足音、隣からも話し声などとても細かな配慮が必要となります。しかし、逆に言えば、建物の1階で生活する方が何一つ不満なく暮らすことができる環境であれば、高付加価値仕様を実現できているといえるでしょう。
2.高付加価値仕様はオーナーが実践するもの
高付加価値仕様は、初期費用がかさむ可能性もあるものの、長い目で見れば、オーナーや管理会社を助けることにつながります。また、賃貸物件に対する悪評が将来的に立ちにくい建物を最初から入居者に提供することによって、入居者の満足度を上げることが可能です。
そして、高付加価値仕様を実現するのは、入居者ではなく、建物を購入してオーナーの意志によるものです。そのため、リフォームやリノベーションを行う場合、高付加価値仕様を考え方として取り入れてみましょう。